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アート・オブ・バッハ・アンド・八橋検校
〜絹糸とガット弦の出会い〜

江戸時代に活躍した箏曲の大家・八橋検校と、検校が亡くなる数ヶ月前に生まれたJ.S.バッハ。東西を代表するふたりの偉人の音楽を、それらが作曲された当時のスタイルである「ピリオド楽器」で演奏します。箏やヴァイオリンは歴史ある楽器ですが、現在使われている楽器と八橋検校やバッハの時代に使われていた楽器では、その素材や形状が異なり、そのことによって楽器から出てくる音色や求める音楽性も異なるものでした。いまより自然な素材を使っていた当時の楽器同士には、実は共通点もあります。ナイロンではなく絹糸が張られた箏と、スチールではなく羊腸(ガット)が張られたヴァイオリン。それらが組み合わさったらどのような音色がするでしょうか。今回は特別に、箏とバロックオーケストラのコラボレーションで、J.S.バッハの〈アート・オブ・フーガ〉を演奏します。また、楽器の歴史を知ることができるレクチャーも同時開催予定。

日時:8月6日(土)16:30 開場 17:00 開演

場所:仙石原文化センター

入場:一般4000円、学生3000円、後日配信2000円

​※未就学児入場不可

曲目

八橋検校《六段の調》《みだれ》

J.S.バッハ《アート・オブ・フーガ》

ほか

出演

久保浩助(箏)、大光嘉理人(ヴァイオリン)、鳥生真理絵(ヴァイオリン)、廣海史帆(ヴィオラ)、上村文乃(チェロ)、​福澤宏(バス・ヴィオラ・ダ・ガンバ)、深沢美奈(トレブル・ヴィオラ・ダ・ガンバ)、島根朋史(トレブル・ヴィオラ・ダ・ガンバ)、布施砂丘彦(テナー・ヴィオラ・ダ・ガンバ/ヴィオローネ)、山縣万里(チェンバロ)

​出演者プロフィール

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久保浩助(箏)

3歳より祖母に箏の手ほどきを受け、後に松下知代、関典絵、深海さとみ各氏に師事。

東京藝術大学音楽学部邦楽科箏曲生田流専攻卒業。

青山音楽財団奨学生、アカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。

現在、同大学院音楽研究科に在学中。

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大光嘉理人(ヴァイオリン)

 

愛知県豊田市出身。東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、東京藝術大学大学院音楽研究科修了。これまでに、中部フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、及び愛知室内オーケストラと共演。ロストロポーヴィチ国際音楽祭、PMF2019,2021に参加。‘21年度東京藝術大学アートリエゾンセンターレジデントアーティスト。横浜シンフォニエッタヴァイオリン奏者。ソリスト、室内楽奏者として活動する他、様々な演奏会にゲストコンサートマスターとして出演。劇伴音楽等にも多数参加。近年は古楽器奏者としても活動している。FMとよた、CBCラジオ等にも出演。

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鳥生真理絵(ヴァイオリン)

桐朋学園大学音楽科及び、同大学院大学を卒業後渡欧、ブリュッセル王立音楽院にてモダン及びバロック・ヴァイオリンを学ぶ。在学中よりレ・ムファッティ、イル・ガルデリーノ等ベルギーの古楽アンサンブルの公演に定期的に参加するなどヨーロッパを拠点に演奏活動を行う。2021 年末より拠点を日本に遷し母国での活動を再開、活動の場を広げている。バロック・ヴァイオリンを寺神戸亮、F. フェルナンデス、戸田薫各氏に師事。AYAME アンサンブル・バロック、デュオ・インヴェンツィオーネ主宰。

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廣海史帆(ヴァイオリン/ヴィオラ)

東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、同大学大学院修士課程古楽科を修了。これまでに、佐々木晶子、久合田緑、田中千香士、原田幸一郎、若松夏美、アレッサンドロ・モッチアの各氏に師事。第22回古楽コンクール〈山梨〉最高位、併せて栃木・蔵の街音楽祭賞を受賞。2007、08年、パリ・シャンゼリゼ管弦楽団より奨学金を受け、サント・ヨーロッパ音楽アカデミーに参加。NHK-FM「名曲リサイタル」、旧奏楽堂デビューコンサート等に出演。また、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、レ・ボレアード、横浜シンフォニエッタ等の公演・録音に多数参加する他、古楽、モダンを問わず様々な演奏活動をしている。

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上村文乃(チェロ)

第80回日本音楽コンクール第2位、同年第65回全日本学生音楽コンクール第1位をはじめ、幼少期より国内外のコンクールに多数入賞。明治安田QOL海外助成、文化庁海外研修、ロームMFより助成を受け、2013年より渡欧。独ハンブルク音大、瑞バーゼル音楽院に留学。2020年完全帰国。

近年では古楽器によるピリオド奏法においての活動も開始、2021年に開催されたミヒャエル・ハイドン・プロジェクトにも出演、好評を博す。またバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバー。

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福澤宏(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

オランダのデン・ハーグ王立音楽院卒業、ソリスト・ディプロマを取得。ヴィオラ・ダ・ガンバをヴィーラント・クイケン氏に師事。在学中より数々の室内楽のメンバーとしてオランダ、ドイツを中心にヨーロッパ各地で演奏活動を行った。帰国後はソロ・リサイタル他、古楽関係の音楽祭やサイトウ・キネン・フェスティバル、NHK・FMリサイタル、名曲リサイタルなどに出演。またバッハ・コレギウム・ジャパンによる演奏会、レコーディングに数多く参加するなど、全国各地で多彩な活動を行っている。フォンテックよりCD「マラン・マレ/ヴィオル曲集第3巻」(2015年レコード芸術誌特選盤)をリリース。2000年から2021年まで東京藝術大学古楽科講師を勤める。現在東海大学芸術学科非常勤講師。

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深沢美奈(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

東京芸術大学を経て同大学院を修了。バロックヴィオラを若松夏美、森田芳子各氏に師事。ヴィオラ・ダ・ガンバを福澤宏氏に師事。「バッハ・コレギウム・ジャパン」等に参加。

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島根朋史(ヴィオラ・ダ・ガンバ)

東京藝術大学の附属高校から大学院修士課程までを経て、博士後期課程にて博士号(音楽・チェロ)を取得。研究は17世紀末のヴィオラ・ダ・ガンバからベートーヴェンの時代のチェロに至る奏法史。同声会賞、大学院アカンサス音楽賞を受賞。パリ・サティ音楽院バロックチェロ/ヴィオラ・ダ・ガンバ科を修了。

アンナー・ビルスマ、鈴木秀美の各氏にバロックチェロを、エマニュエル・バルサ氏にバロックチェロとヴィオラ・ダ・ガンバを、クリスティーヌ・プリュボウ、福澤宏の各氏にヴィオラ・ダ・ガンバを、チェロ(現代)をフィリップ・ミュレール、河野文昭の各氏に師事。

東京文化会館、パリ・スービズ邸にてリサイタル開催。チェロとヴィオラ・ダ・ガンバの無伴奏作品を集めた1stソロCD「レ・モノローグ」は、レコード芸術準特選、音楽現代・読売新聞・月刊サライの推薦盤、月刊Stereo優秀録音盤に選ばれた。

古楽オーケストラLa Musica Collana首席奏者、サブディレクター。同団でNHKららら♪クラシックに出演し、古楽についての解説と演奏を行った。バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ等メンバー。昭和音楽大学非常勤講師。日本弦楽指導者協会正会員。

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布施砂丘彦(ヴィオラ・ダ・ガンバ/ヴィオローネ)

 

東京藝術大学卒業。コントラバス奏者としてプロオーケストラへの首席客演や実験音楽の演奏などを行うほか、古楽器の演奏および研究もしており、アントネッロやバッハ・コレギウム・ジャパンなどの公演に出演。また、コンサートやテレビ番組の企画制作、批評や解説の執筆など、その活動は多岐に渡る。時評「音楽の態度」で第7回柴田南雄音楽評論賞奨励賞受賞。オルケストル・アヴァン=ギャルド首席コントラバス奏者。ミヒャエル・ハイドン・プロジェクト主宰。 twitter @Stift_St_Floria

©︎N.Kishikawa

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山縣万里(チェンバロ)

東京藝術大学音楽学部楽理科を卒業後、同器楽科チェンバロ専攻へ進学。チェンバロを廣澤麻美、鈴木雅明、家喜美子、大塚直哉、Christine Schornsheimの各氏に師事。国内外の講習会やマスタークラスにも積極的に参加しながら研鑽を積み、在学中に安宅賞、卒業時にアカンサス音楽賞を受賞。同大学院修士課程チェンバロ専攻を修了後、ソリスト、通奏低音奏者、伴奏者として各地で広く活動を続ける。

2014年にスタートしたソロコンサート《ひとり琴》シリーズや、リュート奏者 坂本龍右と共に主宰するグループ《通奏低音組合/コンティヌオ・ギルド》をはじめとする、独自の企画公演を継続的に開催し、その多彩な内容が好評を博している。また、古楽の分野を超えて複数の器楽・声楽アンサンブルにおいて主要メンバーとして定期的に活動を続けるかたわら、オーケストラ公演や様々な演奏家との公演・録音に、チェンバロやオルガンの通奏低音奏者として数多く参加する。アイゼナハ音楽院(東京)ほか講師。

ホームページ https://magatamary.jimdo.com

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